2014年下半期 絶対に聴いておくべきDNBアルバム5選

2014年も残り僅かとなりましたが本記事では2014年下半期にリリースされたアルバムの中から特にお薦めしたい作品を上半期同様5枚選出しました。2014年のシーンを総括するきっかけとして上半期の記事と併せてお読み下さい。

2014年上半期 絶対に聴いておくべきDNBアルバム5選

Rewind the Second Half of 2014

上半期素晴らしかったHospital Recordsからのリリースの流れは下半期になっても変わらず、LogisticsやNu:Toneのように長らく個人でのリリースが無かったHospital Recordsの重鎮とも言えるプロデューサーもアルバムを発表しました。

彼等のアルバムが優れていたことは間違いありませんが、それらと比べてもMetrik - 'Universal Language'S.P.Y - 'Back to Basics Chapter Two'の2枚はHospital Recordsの商業的な面とその対極というHospital Recordsの振り幅の大きさ・多様性を象徴する素晴らしいリリースでした。これは上半期のFred V & Grafix - 'Recognise'とS.P.Y - 'Back To Basics Chapter One'にも言えたことで、多彩で優れた作品を多数シーンに送り出した今年のHospital Recordsの働きはレーベルとして素晴らしいものでした。

Technimatic'Desire Paths'Tokyo Prose'Presence'に関してはリリースのタイミングでご紹介することが出来ませんでしたがどちらもソウルフルで綿密にプログラミングされた今年最高のLiquid Drum 'n' Bassアルバムの1つと言える出来でした。

Ulterior Motive- 'The Fourth Wall'は最早説明不要ですが、硬質で無骨なドラムとベースに清涼なパッドサウンドとフックのあるサンプルという彼等の特色が遺憾なく発揮された傑作で、特にTape Packは大きな反響を呼びました。結果として"Metalheadzからのリリース"という信頼度を更に高めるアルバムとなったことは間違いありません。

Forthcoming 2015

各プロデューサーのツイートやインタビューでの発言等から2015年中のリリースが期待出来るアルバムは既に多数挙げられますが、その中でもSpor, Culture Shock, Etherwood, DJ MarkyそしてMakotoとA Sidesによる共作には特に注目です。また、今年早い段階からリリースが示唆されていたにも関わらず残念ながらリリースされなかったBrookes BrothersとEd Rush & Opticalのアルバムは続報が待たれます。

2014年はLiquid Drum 'n' Bassアルバムに秀でたリリースが多かったという印象を受けましたがこうした傾向が2015年も継続するのか或いは変化するのかは楽しみな所です。

最後に、3月から始めたこのブログですが来年もその時々で関心を持ったことについて記事を書いていこうと考えています。お読み頂きありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。

Ulterior Motive- The Fourth Wall

Metalheadz Shop / iTunes - ミュージック / Amazon.co.jp デジタルミュージック

S.P.Y - Back to Basics Chapter Two

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Technimatic - Desire Paths

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Tokyo Prose - Presence

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Metrik - Universal Language

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Hospital Records Christmas Cracker EPフリーダウンロード

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今年もHospital Recordsは12月初頭からHospital Advent Calendarを公開し毎日1つずつ開くドアでクーポンやフリートラック(主に今年Hospital Records及びMed School Musicからリリースされた各アルバムから数曲をAlbum Samplarとして纏めた物)を提供して来ました。

そして最終日となる本日のドアには'Christmas Cracker EP'と表示されています。これまでのフリートラックの内容は既リリーストラックばかりでしたが今回カレンダーには"this exclusive 4-track EP of all-new music"という記述があることからHospital Recordsの未リリーストラック4曲入りのEPを手に入れる機会になると考えられますのでこの好機を逃さないようお気を付け下さい。注意点として24時間が経過してしまうとダウンロードは不可能になるか、昨年・一昨年の'Hospital Christmas Cracker'のように有料ダウンロードへ移行するものと考えられます。また、ダウンロードにはHospital Records – Shopのアカウントが必要になりますのでご注意下さい。

残念ながらこの記事を書いている段階ではリンク先(https://www.hospitalrecords.com/shop/release/various-artists/nhsadv14d24-hospital-christmas-cracker-2014)が404エラーで表示されずダウンロードは不可能な状態ですが今後改善されると思われますのである程度時間を置いてアクセスし状態を確認して下さい。

Hospital Records – Advent Calendar

Rob SwireがPendulumへの情熱を既に失っていることを告白

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12月16日(UTC)にKnife PartyがReddit上で行ったAMA(Ask Me Anything)でPendulumファンの方々にとって非常に残念な発表がありました。

AMAは先月アルバム'Abandon Ship'をリリースしたばかりのKnife Partyとして行われたものでしたが当然ながらPendulumに関する質問も多数寄せられました。そしてその中にはPendulumのアルバムの進捗状況について尋ねたものもあり、その問いに対しRob Swireは「我々がKnife Partyを始めた頃、私はこのプロジェクト(Pendulum)への情熱を失った。」と当時の心境を初めて明かしました。更に「私はもうDrum 'n' Bassを作る欲求を持っていないし、それをRockと融合させる欲求もなく、そしてライブバンドでツアーをする欲求もない。」とPendulum再開の意思がないことを明確にする一文も添えられています。

We are Knife Party (aka Rob Swire and Gareth McGrillen). Ask us anything!

Honest answer:

It's been nearly 5 years since the last Pendulum album - even if we do release new material, it will most likely sound completely different, just because...well, people change, and get bored of things, etc. I have no real desire to make drum'n'bass anymore, I have no desire to fuse it with rock, and I sure as fuck don't have any desire to tour with a live band.

Around about the time we started Knife Party, I really lost my heart for the project. I remember playing Glastonbury 2011 on the main stage - we played just before Beyonce to a crowd full of parents and their kids waiting to sing "Crazy in Love", staring at us with blank faces. I was watching the TV coverage of the show afterwards and I just thought "how the fuck did it turn into this? this isn't the kind of project I wanted to be involved in at all". It wasn't even the crowd response, I just didn't like anything about it.

また、Pendulumを再開しない理由の一つとして以前自身のTwitterアカウントでも触れていたPendulumのバンドセットでのツアーに掛かる膨大な費用の問題と年齢を重ね金銭の必要性が変化したことについても以下のように記しています。

On top of that, we weren't making any money since we were spending it all on crew members wages, freight costs, transport, production assistants etc (touring with a band is REALLY expensive). Now, we were never into it for the money, but as you start getting closer to 30, you start to think "oh yeah, I have to...be able to eat food n stuff" - and if your heart isn't in the project, well, there's not much point in continuing.

今年リリース予定としていたPendulumのアルバムは契約の履行のため制作は進められるようですがRob Swireは制作意欲が無いことを明らかにしているため仮にアルバムがリリースされても嘗てのような興奮は望めないかもしれません。更に、このアルバムがPendulum最後のスタジオアルバムとなる可能性が高いでしょう。

We're contracted for another album. I have no idea what's going to happen. I don't really want to do one - I'd prefer to work on something else with KP or perhaps a new project altogether. If I have to do it, then I will, but that's never a great place to start making music.

「もしそれをしなければならないのなら、私はするだろう、しかしそれは音楽を作り始めるには良い場所ではない。」という一文で締め括られている一連の回答は余りにも正直でPendulumファンにとって非常に残酷なものです。

SporがThe ProdigyのトラックをRemix

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先日アルバムをマスタリング中であると明かしたSporが約2年振りにTwitterのSporアカウントでツイートしThe ProdigyのトラックをRemixしたと明かしました。また、その直前のFeed Me名義のTwitterアカウントでのツイートを見ると作業は既に終了しているようです。

敢えてSpor名義のTwitterアカウントで情報を発信していることからSporとしてのRemixになることが濃厚ですが今後の正式な発表が待たれます。

The Erised - Desire EP ... Pre-order

the_erised_-_desire_ep.jpg

The ErisedのデビューEPとなる'Desire EP'のリリースが発表されました。

The Erisedは今年09月にMed School Musicと専属契約を交わしたウクライナの6人組バンドです。現在Med School MusicのYouTubeチャンネルにはEPのリードトラックであるPlayのライブパフォーマンスの模様がアップロードされています。

Hospital Records – Shop – The Erised – Desire EP
iTunes - ミュージック - The Erised「Desire EP」
Amazon.co.jp: Desire EP: The Erised: デジタルミュージック

01 Pray
02 A Way To Forget You
03 The Keys Are In My Hands
04 It's Over

The Erisedは今年Med School Musicからリリースされたコンピレーションアルバム'New Blood 014'にUnfurl Dissonanceが収録されたHidden Elementのサイドプロジェクトでもありますが、バンドとして演奏している音楽がDrum 'n' Bassの要素を持たない彼等とMed School Musicが契約を交わしたことは大きな関心事です。

'Desire EP'は2015年02月02日にMed School Musicからリリースされます。

Dub Fx - Senorita (Makoto Remix)

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UKF Drum & BassのYouTubeチャンネルでDub Fx - Senorita (Makoto Remix)のプレビューが公開されました。

こちらはAudioporn Recordsから来年リリース予定のDub Fx - 'Theory of Harmony'のRemixアルバムDub Fx - 'Theory of Harmony: Remixes'に収録されるとのことです。

AudioPorn Records - Dub FX - 'Theory of Harmony: Remixes' Album [forthcoming]

Viper RecordingsがCyantificとの専属契約を発表

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Viper RecordingsCyantificと専属契約を交わしたことを発表しました。

Cyantificはこれまで主にHospital Recordsと2010年に設立した自身のレーベルCYN Music/Cyantific Recordsから多数のリリースを重ねてきたDrum 'n' Bassプロデューサーで、Hospital Recordsからはアルバムもリリースしています。

Viper Recordings - Cyantific Signs Exclusively to Viper Recordings

彼のViper Recordings最初のリリースは12月14日リリースのコンピレーションアルバム'Decade of Viper (10 Years of Viper Recordings)'収録のBring You Loveとなるようです。Viper RecordingsはCyantificが次のアルバムに向けて作業中であると明らかにしており、年明け以降にはシングルのリリースを予告しています。

Netsky vs Metrik - Can't Speak feat. Stealthがフリーダウンロードで公開

metrik.jpgnetsky.jpg

NetskyMetrikによるコラボレーショントラックCan't Speak feat. Stealthがフリーダウンロードで公開されました。

NetskyのFacebookページでメーリングリストを購読("SUBSCRIBE"をクリック)することによってダウンロードが可能になります。なお、ダウンロードにはFacebookアカウントが必要です。

Netsky vs Metrik - Can't Speak feat. Stealth (Free Download)

ダウンロードページにもPlease note: If you are on an Apple mobile device, you will not be able to download.と注意書きがありますがAppleの携帯端末ではダウンロードが出来ないようですのでご注意下さい。

Nu:Tone "Lighting" Remix Contest

nutone.jpg

Nu:ToneHospital RecordsはBeatport Play上でのRemix Contestの開催を告知しました。

題材となるのはNu:Toneの最新アルバム'Future History'収録曲Lightingで、優勝者には$1600相当の商品が与えられる他Hospital RecordsからRemixトラックがリリースされます。

Nu:Tone - Lighting :: Beatport Play

参加方法

Beatportアカウントを取得・ログインした上でNu:Tone - Lighting :: Beatport PlayにアクセスしDownload PartsリンクからStemをダウンロード。それらを用いて制作したトラックをUpload Submission(及びUPLOADタブ)からアップロードして下さい。

投稿期間

2014年12月09日から2015年01月05日の間。

投票期間

2015年01月06日から2015年01月19日の間。

審査期間

2015年01月20日から2015年02月02日の間。

結果発表

2015年02月03日。

審査方法

Nu:ToneによってGrand Prizeが、一般投票によってCommunity Pickが選ばれる。

賞品

Grand Prize: Hospital RecordsからRemixトラック(Nu:Toneによって選出された優勝作品)のリリース, Novation Launch Control XL, Cubase 7.5, iZotope Mix and Master, LANDR 1年間の無制限プロプラン, Sounds To Sample Elements Library
Community Pick: $50分のBeatport Credits

参加される方は記載されている詳細なルールをよく御確認下さい。

Rules & Conditions

OFFICIAL NU:TONE - LIGHTING REMIX CONTEST RULES

NO PURCHASE NECESSARY

The name of this contest is Nu:Tone - Lighting Remix Contest (“Contest”). The participating label for the Contest is Hospital Records. All entries must be uploaded and successfully submitted between December 23, 2014 and January 19, 2015 by 11:59 PM MT.

Prizes
Grand Prize Winner (as selected by the judge(s)): Receives one (1) Hospital Records Release, one (1) Novation ZeRO SL MKII , one (1) Cubase 7.5, one (1) iZotope Mix and Master, one (1) 1 YEAR LANDR PRO-UNLIMITED ACCOUNT, and one (1) Sounds To Sample Elements Library. Approximate retail value of the grand prize is $1614.99.

Community Pick (public vote): Fifty US dollars ($50) in Beatport credits.

To vote, you must have a registered account on Beatport.com (free). You can vote for multiple tracks within each contest; however, you cannot vote for the same track multiple times. Any fraudulent votes will be disqualified.

All prizes are non-transferable and no substitutions or exchanges or cash equivalents will be allowed except by Sponsor. Sponsor reserves the right to substitute prizes of equal or greater value or approximately similar features for any prize mentioned in these rules due to unavailability.

Important: View Full Rules

Drum&BassArena Awards 2014結果発表

Drum_and_BassArena_Awards_2014.png

以前お伝えしたDrum&BassArena Awards 2014の結果が発表されました。

Drum&BassArena Awardsも今年で6回目の開催となり年末の恒例イベントとして確実に定着しました。それと平行して結果に対する不平不満もよく聞かれるようにもなり、結果発表後にはそうした話題で賑わうという現象も見受けられます。2014年の結果についても人によっては賛否が分かれるかと思われますが、どういった形であってもこうした賞の存在がシーンの更なる発展に繋がることを願うばかりです。

発表された結果は以下の通りです。2014年のノミネート一覧と併せて御覧下さい。

Drum&BassArena Awards 2014 Live Stream

Drum&BassArena Awards 2014 Winner

Best Video: Dub Phizix & Strategy – Buffalo Charge
Best Newcomer DJ: Emperor
Best Newcomer MC: Skittles
Best Newcomer Producer: Maduk
Best Club Night: Hospitality
Best Festival: Let It Roll
Best Live Act: Camo & Krooked
Best Label: Hospital Records
Best Track: Sigma – Nobody To Love
Best Album: State Of Mind – Eat The Rich
Best Vocalist: Riya
Best MC: Dynamite
Best Producer: Noisia
Best DJ: Andy C
Hall Of Fame: Fabio

Drum&BassArena Awardsの創設以来定位置となっているBest DJには今年もAndy Cが選出されました。Best Club Night(Hospitality)とBest Labelを受賞したHospital Recordsは多数の作品がノミネートされたBest Albumでは受賞成らず。Best Newcomer Producerには今年Fokuz RecordingsからEPをリリースしLogisticsのアルバムにも参加したMadukが選出されており、彼の来年以降の活躍に期待が高まります。

また、新設されたBest Vocalistは今年Tokyo Prose - Waiting On等でボーカルに起用されたRiyaが受賞となりました。

そしてFabioが遂にHall Of Fame入りしています(Grooveriderは2012年に選出済み)。